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腰椎分離症の可能性があります。

 

小学校の高学年から高校生にかけての、まだ骨が比較的弱い成長過程の時期に、激しいスポーツをしていた人に多くみられる、一種の疲労骨折と考えられています。
腰椎分離症とは腰椎の骨の一部に損傷が生じ、上下の連絡が断たれた状態で、特に負担のかかりやすい第5腰椎あたりに発症しやすく、腰を反る姿勢では痛みが強くなります。痛みの原因は、分離した部分の異常な可動性による、周辺の神経への刺激や腹筋力の低下、背筋の柔軟性低下などが挙げられます。
しかし分離を起こしている人すべてに腰痛があるわけではなく、学童期に骨折と気付かず成人するものもあります。成長期に過度のスポーツを行っている場合は注意が必要です。単純X線で、はっきりしなくても骨シンチやCTで診断出来ること もあります。
兆候が見られたときは早めに専門医の診察を受けましょう。

(出現頻度の高いスポーツ)
サッカー・水泳・体操など

 第5腰椎分離症

側面

 

斜位

 

骨シンチ

 

分離症CT



症例:17歳女子高校生(水泳部所属)
水泳を小学校の頃から続けている。専門はバタフライ。先週から腰に痛みが出現した。しばらく休んでいたら痛みが軽くなったため、練習を再開したらまた痛み出した。

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