コンタクトスポーツで肩が激しくぶつかったり、スキーなどで転倒した際に、肩関節の脱臼が多く発生します。
脱臼とは、関節の運動範囲以上に動かされるため靭帯や関節包が損傷して、関節外に骨が飛び出してしまうことです。肩関節は特に脱臼を起こしやすい構造をしていて、中でも腕を無理に後方へ持っていかれた時に上腕骨頭が前にずれる「前方脱臼」が多く発生します。
脱臼した瞬間には激しい痛みがあり、変形もみられ肩を動かすことが出来なくなります。まれに上腕骨の骨折を起こしていることもあり、受傷後は速やかな応急処置と専門医による診断、整復が必要です。
整復後は痛みも軽減しますが、一度脱臼すると習慣性になる傾向があり、手術が必要になることもあります。治ったと思ってすぐに激しい動きを再開せず、最初の時にしっかり治療し再発予防のための筋力強化をすることが大切です。
(出現頻度の高いスポーツ)
ラグビー・サッカー・スキーなど
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